中小企業診断士

武雄図書館にいってみた件

週末、社畜が休暇を取りました。数年に一度の変異です。さらに珍しく旅行に行ってきました、
といっても1泊2日の国内ですが。ぼく基本的に旅行嫌いなんです。

旅行は嫌いでも気になる施設がありました。それが佐賀の武雄市にある武雄図書館です。
10年ほど前に、”公営図書館がTSUTAYAに運営委託する”と言うので話題になりましたね。
委託時もその後も、様々な問題、主に不透明な取引などが報じられてきた同施設ですが、

『基本、タダで本読める図書館とか、民間が運営しても儲かんなくね?』

とその経営体制に興味津々でした。ぼくこんな卑屈虫ですが一応コンサルタントなんです。

さて、TSUTAYA委託から約10年。

秋の行楽シーズンの週末にも関わらず、道は空いています。背の高いビルもない街中に聳え立つ武雄図書館はかなりイケてる風貌です。10年の経年劣化は微塵も感じません。回りの閑散とは打って変わって駐車場も混んでいます。車のNo.を見ると、ほぼ地元佐賀ですね。私のようにわざわざ県外から来る場所ではないようです。

そして入場。入って正面は書籍売っています。広々として贔屓目に見てもかなり洒落てます。東京のカフェや書店の、なんとか広く見せようという涙ぐましい努力を蹴り飛ばすような、圧倒的な解放感です。あ、天井が広いからか。

右手にはスタバがあり、ここでカフェ購入して好きな本が読めます。
奥に図書館コーナー、いわゆる貸本があるのですが、どちらかと言うとみんな手前のTSUTAYAコーナーに集中しています。奥に行くほど人はまばら。
正面奥に行くと雑貨が売っています。ヴィレバンみたいな尖った雑貨じゃなく、落ち着いたカラーで機能重視の文房具とか。気になってたRAMYの万年筆が置いてます。帰りに絶対買おう。

座席は広い建物の周囲に沿ってテラス席と、日当たりの良い場所に店内席。左奥にいくと逆に閉鎖的なホールがあり、壁を埋め尽くすビジネス書と、広い読書テーブルがあります。このテーブルには全席コンセントがついています。

そして席をほぼ埋め尽くす、読書中・学習中の佐賀県民!!!多い!みんなスタバ飲んでまったり!!

いや、ものすごくいいスポットです。遠いけど定期的に来てしまいそう。社畜は3.5時間滞在し、書籍3冊読破しました。カフェ程には騒がしくなく、図書館ほどの静謐も強要されない。いい感じの空気感と解放感。新しい本が読めるTSUTAYAスペースと、古い本が大量に蔵書された図書館スペース。こんなマリアージュがあったのか。。。本も2冊買って帰りました。

帰りに駐車場に出ると、警備員さんが『満車ですー!』と車を帰してました、キャパ越えの繁盛ぶり。10年目にして満員御礼です。ウチの街の図書館とかスカスカやもんなぁ。

冒頭に書いた、『基本タダの図書館で本屋が利益でるのか』。
これは社畜の先入観ですね。本当の本好きが集まるから本も売れる。
商売はもっとシンプルで、ロジックよりも感情が先に立つものでした。

人がタダと思っているものと、課金が当たり前と思っているもの。
図書館はタダと思うでしょう。本を買うのは当然お金払います。そうなるとタダのものが優先される、これは先入観という事を学びました。

思えばスマホゲームに課金するスタイルに似たものがありますね。基本無料、いいアイテム欲しいなら課金。これも21世紀のマーケティングなのでしょう。非常に勉強になりました。

武雄図書館から20分ほどで有名な武雄温泉街もあります。ホテルも料理も逸品、かつお手頃価格です。みなさんも国内旅行の候補地に佐賀温泉街+武雄図書館を入れてみてください。絶対に後悔しないクオリティですよ^^


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しゃちくん
23年間の会社員生活にピリオド! ビジネスマン人生の後半は起業戦士として生きていきます!