氷河期

続・氷河期のせいだ

Yahooニュースにこんな記事がありました。

就職氷河期世代の暗黒「年金すらもらえない」老後破産の現実味https://news.yahoo.co.jp/articles/f73fa391ef0e08fcf802b3a05ef26f62fd9488c5?page=1

🌜来ましたね。
このブログは、消え入りそうな氷河期世代の声を世間に轟かせ、氷河期世代救済の機運を高める事を目的としています。今日はじめて言いましたが。

まさにこういったニュースは氷河期に目を向けさせるチャンスと言えるでしょう🤪

それでは記事の要約から。


①氷河期世代まじ悲惨でぴえんくね?
②正規雇用ないにもほどあるし。非正規でもマジ御の字じゃん?
③不満に思ってる非正規は50万人だけっぽい ←?!
④非正規だと厚生年金はいれなくね?あれ?氷河期って年金少ないけどおけ?
⑤でも氷河期世代って、どうせ年金破綻すっから入るだけ無駄とかいう謎の勢力いたっしww
⑥このままだと氷河期老いたらマジJAPAN詰むwwwまじやばないwww

さて順番に突っ込んでいきます。
まず全体に溢れる『氷河期世代=社会問題』感。
そもそも冒頭に書かれている通り、氷河期世代とは棄民なのです。見捨てられた世代なのです。
それまで真っすぐに走っていたレールを突如打ち切られ、暗黒の貧乏嵐🥶に巻き込まれざるを得なかった世代なのです。そして20年経つ今に至るまで根本的な救済が為されていない、悲しみの被害者世代なのです。

なのに④は納得行きかねます。生きる為にやむなく選んだ非正規の道が自己責任であるかのよう。
そして⑤です。払わない、ではなく、払えないが実態でしょう。もちろん、極僅かながら意図的に年金保険料を納めない氷河期世代も居た事でしょう。しかしそれは他の世代も同じ事。
平均収入が低い氷河期世代では、払わない事が、より取らざるを得ない選択肢であっただけです。これは責任転嫁ですね。

そして③です。一般的に言われる氷河期世代とは約1,400万人です。その中で不満に思っているのは50万人とあります。約3.6%?えっ 少なくね?

総務省の資料(https://www.stat.go.jp/data/roudou/tsushin/pdf/no21.pdf)によると、氷河期世代の内、非正規は371万人です。その内、不満が無いのが321万人というのは真実でしょうか?みんな、自分の意思で、好きで非正規を選んでいるという事でしょうか?

また、完全失業者は36万人、非労働力人口の内、家事、通学をしていない者が39万人いますが、ここは無視されています。

正規雇用915万人だって冷や飯を食っている氷河期はたくさんいます。私自身、理系の出ですが、就職活動の時には工業系の会社は軒並み新卒採用停止しておりました。やむなく営業社畜道まっしぐらです。これは不満にカウントされないのですか?

最後に、このままでは無年金・低年金者があふれると日本の将来は詰む、と記事は〆られます。

働く場も機会も与えられず、既に結婚適齢期、出産時期も過ぎてしまった我々です。まともな蓄財など期待できません。それなのに将来福祉の世話になる当然の権利すら問題視されて記事は締めくくられています。

この国JAPANには生活保護があるはずです。え?人権、ありますよね氷河期だって。
それが殺到すると足りないから日本破綻するかも、と言われましても。仕方ないですよね。

日本が氷河期を見捨てたように、氷河期も日本を見捨てられるだけの事ではないでしょうか。貰える権利があるものは貰えるだけ、満額頂きます。大丈夫、氷河期が高齢者になる頃には高齢者はいまよりマジョリティです。最大の票田を前に、政府は一生懸命国債を刷ってバラ撒いてくれる事でしょう。

いまから大々的な氷河期雇用施策を打ち出し、出産は間に合わないまでも、老後に向けた資産形成、社会保険料の支払いは出来るかもしれません。が、新政権でも氷河期世代救済策なんて見当たりません。

大事な事なので繰り返しますが、氷河期は声の小さい被害者なのです。

こういった、論点のすり替えで氷河期に自己責任を問うような記事を見逃してはいけません。しっかり、届くまで、あきらめる事なく声を上げていきましょう。Save the glacial generation!!!


ABOUT ME
しゃちくん
23年間の会社員生活にピリオド! ビジネスマン人生の後半は起業戦士として生きていきます!